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リーグワン全チームを語る — 創設の歴史から豆知識まで

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リーグワンって、調べれば調べるほど各チームに面白い歴史があるんですよね。「このチームって元々どこの会社だっけ?」「なんでこの都市なの?」みたいな疑問から入ると、観戦がグッと楽しくなります。

せっかくなので、全チームを一気にまとめてみました。


ディビジョン1(D1)

埼玉パナソニックワイルドナイツ

本拠地: 熊谷ラグビー場(埼玉県熊谷市) 前身: 三洋電機ワイルドナイツ(1960年創設)

リーグワンで一番「強いな」と思わせてくれるチームのひとつ。関東社会人リーグに昇格した1967年からずっと一度も降格していないんです。60年近く最高峰にいる、というのがどれだけすごいことか。

セットプレーが鉄壁で、スクラム・ラインアウトで崩れることがほぼない。接戦になればなるほどワイルドナイツが強くなる感じがあります。2007-08シーズンにはリーグ戦全勝という前人未踏の記録も残しています。

チーム名の「ワイルドナイツ」は「野武士」のイメージから。実際、プレースタイルもそういう泥臭さがあります。


東芝ブレイブルーパス東京

本拠地: 東芝府中グラウンド(東京都府中市) 前身: 東芝府中工場ラグビー部(1948年)

ここ数年で一気に時代が来たチームです。2023-24にリーグワン初優勝、翌年も連覇。しかも初優勝の相手が埼玉で24-20というスコアでしたから、あの試合はリアルタイムで観ていた人は忘れられないんじゃないでしょうか。

「ブレイブルーパス」の「ルーパス」、実はラテン語で「狼座」なんですよね。なんでラテン語?とは思いますが、響きはかっこいい。

2021年に経営分離して株式会社化しています。いわゆる「企業の部活」から完全に脱した先駆けのひとつです。


クボタスピアーズ船橋・東京ベイ

本拠地: スピアーズえどりくフィールド(東京都江戸川区) 前身: クボタ東京本社ラグビー同好会(1978年)

「同好会」スタートっていうのが面白くて、そこからリーグワン優勝まで来たわけです(2022-23シーズン優勝)。練習は船橋で、試合会場が江戸川区という二拠点スタイル。チーム名に「東京ベイ」が入っているのも、単純に所在地じゃなくてブランド戦略があるんでしょうね。

ホームゲームが異様に強くて、ファンは「オレンジアーミー」と呼ばれるほど熱い。「スピアーズ(槍)」という名前の通り、鋭くてシャープなアタックが持ち味です。


横浜キヤノンイーグルス

本拠地: ニッパツ三ツ沢球技場、日産スタジアム(横浜市) 前身: キヤノンラグビー部(1980年)

「イーグルス」という名前の由来が意外で、キヤノンが昔の社員章に使っていた鷲のマークなんですよ。それが2010年に愛称として復活した形。

近年は安定してプレーオフに進んでいて、若手も育っているチームです。横浜という立地もあってか、観客動員も増えている印象があります。外国人選手の質が高く、バックスの動きは見ていて楽しい。


コベルコ神戸スティーラーズ

本拠地: ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市) 前身: 神戸製鋼所ラグビー部(1928年創部)

日本選手権10回優勝、これは歴代最多記録です。1980〜90年代の神戸製鋼は本当に別格で、平尾誠二、大畑大介、林敏之といった名前がずらっと並ぶ。

1990年の全国社会人大会決勝はラグビー史に残る試合で、ロスタイムにイアン・ウィリアムスが約50mを独走してそのまま逆転という展開でした。当時を知っている人はみんな語ります。

関西のラグビーファンにとっては特別な存在のクラブです。


東京サントリーサンゴリアス

本拠地: 味の素スタジアム(東京都調布市) 前身: サントリーラグビー部(1980年正式創部)

「サン+ゴリアス(Goliath)」でサンゴリアス。ゴリアスって旧約聖書に出てくる巨人の名前ですよね。ゴリラのマスコット「サンゴリアス君」は覚えやすい。

トップリーグ優勝5回、日本選手権8回と強豪中の強豪ですが、2012-13シーズンの全勝2冠(15連勝)が語り草になっています。エディー・ジョーンズや清宮克幸といった「その後に大きくなった」監督たちも在籍していました。


三菱重工相模原ダイナボアーズ

本拠地: 相模原ギオンスタジアム(神奈川県相模原市) 前身: 三菱重工ラグビー部(1960年頃から活動)

「ダイナミック」と「ボアー(猪)」を合わせた名前。猪突猛進なイメージ通りのフィジカルなラグビーをします。

2025年3月にリーグワン初の京都開催試合でサントリーに勝ったことが話題になりました。こういう「アウェー開催の番狂わせ」がリーグワンの面白いところでもある。


浦安D-Rocks

本拠地: 秩父宮ラグビー場ほか(千葉県浦安市拠点) 前身: NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安

前身チームの名前、「NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス東京ベイ浦安」はリーグワン最長の29文字でした。さすがに覚えられない。

D2で2連覇してD1に昇格してきた上り調子のチームです。浦安市内にD1基準のスタジアムがないため、秩父宮や駒沢で試合をしているのはちょっと気の毒な気もしますが、どこでも来てくれるなら観に行きやすい。


トヨタヴェルブリッツ

本拠地: 豊田スタジアム(愛知県豊田市) 前身: トヨタ自動車工業ラグビー部(1941年)

中部ラグビーのど真ん中にいるチーム。日本代表選手を60人以上輩出しているというのは単純にすごい数字です。

「ヴェルブリッツ」はスペイン語の「VERDE(緑)」とドイツ語の「BLITZ(稲妻)」を合わせた造語。なぜスペイン語とドイツ語を混ぜたのかは謎ですが、緑の稲妻というイメージはかっこいい。豊田スタジアムは2002年W杯でも使われた本格的な専用スタジアムで、雰囲気もいいです。


静岡ブルーレヴズ

本拠地: 静岡県内各会場 前身: ヤマハ発動機ラグビー部(1984年)、2022年改称

「スクラムのヤマハ」という言葉をラグビーファンなら一度は聞いたことがあるはず。それくらいスクラムが看板で、FWのプライドが高いチームです。

五郎丸歩が有名ですが、ニュージーランド代表主将のルーベン・ソーンも在籍していた。「レヴズ」はrevolution(革命)から来ていて、2022年に株式会社化した際の新しい出発を込めた名前です。


三重ホンダヒート

本拠地: 三重県営鈴鹿スポーツガーデン(三重県鈴鹿市) 創設: 1961年

本拠地の鈴鹿といえばF1サーキットで有名ですが、ラグビーも熱い。パブロ・マテーラ(アルゼンチン代表主将を務めたFL)やレメキ ロマノ ラヴァ(元日本代表)など、個性の強い選手が好きなチームです。

2026-27シーズンから栃木へ移転が予定されていて、三重での観戦は今のうちかもしれません。


リコーブラックラムズ東京

本拠地: 東京都世田谷区周辺 前身: 理研光学ラグビー部(1953年)

1970〜73年に4連覇して「和製オールブラックス」と呼ばれた時代があります。リコーって昔「理研光学」という名前だったんですよね。その頃からの歴史があるクラブです。

黒いジャージはオールブラックスへのリスペクトでもあるのかな、と思ったりします。


ディビジョン2(D2)

九州電力キューデンヴォルテクス

本拠地: 九州電力香椎競技場(福岡市東区) 創設: 1951年

九州ラグビーの古株。地元出身選手を中心にした構成で、九州のファンからの支持が厚い。福岡でラグビーを観たいなら真っ先に候補に挙がるクラブです。


花園近鉄ライナーズ

本拠地: 花園ラグビー場(大阪府東大阪市) 創設: 1929年

花園というホームを持てるのは強みですよね。日本ラグビーの聖地で試合ができるのはどのクラブも羨ましいはず。日本選手権3回、全国社会人大会8回という実績があります。

OBの坂田好弘は東洋人として初めてラグビーの殿堂入りを果たした選手。「ライナーズ」の名前は近鉄特急「アーバンライナー」からです。


日野レッドドルフィンズ

本拠地: 日野自動車総合グラウンド(東京都日野市) 創設: 1950年

2022-23年に不祥事で活動休止してD3に降格したことがあり、D2に戻ってきた経緯があります。そういう波乱万丈な歴史も含めて応援したくなるクラブです。


豊田自動織機シャトルズ愛知

本拠地: 愛知県刈谷市周辺 創設: 1984年

トヨタ自動車と間違われることが多いですが別会社です。豊田佐吉の自動織機から来ていて、「シャトル(梭)」はその部品の名前。たて糸が選手、よこ糸がチームの結束、という説明は好きです。2024-25シーズンにD2首位になって入替戦まで行きました。


清水建設江東ブルーシャークス

本拠地: 夢の島競技場(東京都江東区) 創設: 1976年

全員社員選手というのが今どき珍しい。建設会社なので全国各地に転勤もあるはずですが、そんな環境でチームを維持しているのは純粋にすごいと思います。


NECグリーンロケッツ東葛

本拠地: 千葉県我孫子市周辺 創設: 1985年

2002・2004・2005年度の日本選手権3連覇は、当時本当に強かった。ただ2025-26シーズン終了後にリーグワンを退会する予定が発表されています。見られるのは今シーズンが最後かもしれないので、行けるなら観に行ってほしいクラブです。


日本製鉄釜石シーウェイブス

本拠地: 岩手県釜石市 創設: 1959年(富士製鐵釜石)、2001年クラブチーム化

「北の鉄人」として昭和54〜60年(1979〜85年)に7連覇を達成した、日本ラグビー史上最強期のひとつ。松尾雄治、森重隆など伝説的な選手たちがいた時代です。

その後に東日本大震災で地域が壊滅的な打撃を受けながらも、クラブとして活動を続けてきた。釜石でラグビーを続けることそのものが意味を持っているクラブだと思います。


レッドハリケーンズ大阪

本拠地: ヤンマースタジアム長居(大阪市) 創設: 1993年(旧NTTドコモレッドハリケーンズ大阪)

TJ・ペレナラ(ニュージーランド代表SH)が在籍しているのが話題です。社員選手中心のチームにあのペレナラがいるというギャップが面白い。「大阪UP」というスローガンで大阪のラグビー熱を引っ張ろうとしています。


ディビジョン3(D3)

D3は入場無料や数百円で観られる試合が多くて、地域のお祭り的な雰囲気があります。D1とは違う「生活に近いラグビー」という感じ。

D3参加チーム(2025-26シーズン)

チーム本拠地
狭山セコムラガッツ埼玉県狭山市
ルリーロ福岡福岡県
ヤクルトレビンズ戸田埼玉県戸田市
クリタウォーターガッシュ昭島東京都昭島市
中国電力レッドレグリオンズ広島県
マツダスカイアクティブズ広島広島県

観戦するには

D1の試合はDAZNとJ SPORTSで観られます。スタジアム観戦のチケットは各クラブの公式サイトか「チケットぴあ」「e+」で。人気カードは早めに売り切れるので要注意。

各チームの選手データはRUGBY PICKS 選手名鑑で確認できます。