ネーションズチャンピオンシップ2026とは? 12カ国が争う新大会の仕組みを完全解説
2026年7月、ラグビーの国際カレンダーに新しい大会が加わりました。ネーションズチャンピオンシップ(Nations Championship) です。
「テストマッチとは何が違うの?」「シックス・ネーションズやザ・ラグビーチャンピオンシップとどういう関係?」「日本代表はなぜ出ているの?」
初めて聞く人にとっては疑問だらけだと思います。この記事で、仕組みを一つずつ整理していきます。
一言でいうと:ラグビー版「世界リーグ戦」
これまでのラグビーの国際試合は、大きく2種類に分かれていました。
- ワールドカップ(4年に一度の一発勝負)
- テストマッチ / 地域大会(シックス・ネーションズ、ザ・ラグビーチャンピオンシップ、夏と秋の親善試合)
このうち「夏と秋の親善試合」は、順位も優勝も懸かっていない、いわば消化試合になりがちな枠でした。
ネーションズチャンピオンシップは、そこに 順位と優勝 を持ち込んだ大会です。年間を通じて戦った結果、最後に「世界王者」が決まる。ワールドカップの中間年を埋める、リーグ戦形式の世界選手権と考えると分かりやすいでしょう。
参加12カ国
大会は 北半球6チーム・南半球6チーム の2グループで構成されます。
北半球グループ(シックス・ネーションズの6協会)
| 国 |
|---|
| イングランド |
| フランス |
| アイルランド |
| イタリア |
| スコットランド |
| ウェールズ |
南半球グループ(SANZAAR 4カ国+招待2カ国)
| 国 | 区分 |
|---|---|
| ニュージーランド | SANZAAR |
| 南アフリカ | SANZAAR |
| オーストラリア | SANZAAR |
| アルゼンチン | SANZAAR |
| 日本 | 招待チーム |
| フィジー | 招待チーム |
日本代表は「招待チーム」として南半球グループに入っています。 フィジーとともに、SANZAAR4カ国に並ぶ扱いで世界12強の一角に加わった ― これは日本ラグビーにとって歴史的な出来事です。
大会方式:7月と11月に分けて6試合
大会は 2年に一度 開催され、1年のうち7月と11月に分けて行われます。
| フェーズ | 時期 | 内容 |
|---|---|---|
| サザン・シリーズ | 7月4日・11日・18日 | 各チーム3試合 |
| ノーザン・シリーズ | 11月6〜8日・13〜15日・21日 | 各チーム3試合 |
| ファイナルズ・ウィークエンド | 11月27〜29日 | 順位決定戦(全12チーム) |
ポイント①:北半球 × 南半球のクロス対戦
グループ内で戦うのではなく、北半球のチームは南半球のチームと、南半球のチームは北半球のチームと 対戦します。つまり日本代表の対戦相手は、6試合すべてがシックス・ネーションズの国になります。
7月は南半球のチームが「ホーム側」、11月は北半球のチームが「ホーム側」として開催されるのが基本の枠組みです。
ポイント②:全12チームが順位決定戦に進む
6試合を終えた時点でグループ内の順位が決まり、その後 全チームがファイナルズ・ウィークエンドに進出 します。ここで1位決定戦から11位決定戦までが行われ、最終順位と世界王者が確定します。
「予選落ち」がないのがこの大会の特徴です。負けが込んでも最後まで戦う試合があるため、シーズン終盤まで意味のあるテストマッチが続きます。
ポイント③:2028年大会まで出場チームは固定
第2回にあたる2028年大会までは、出場する12カ国は変わらないとされています。日本代表は少なくとも2大会、この舞台に立つことが確定しているということです。
日本代表の2026年 全6試合
日本代表の対戦カードは以下の通りです。7月シリーズはすでに終了しました。
| 節 | 日付 | 対戦相手 | 会場 | 結果 |
|---|---|---|---|---|
| R1 | 7/4 | イタリア | 秩父宮(東京) | ○ 27-10 |
| R2 | 7/11 | アイルランド | ニューカッスル(豪州) | ● 20-36 |
| R3 | 7/18 | フランス | 国立競技場(東京) | ● 15-42 |
| R4 | 11/7 | ウェールズ | ウェールズ | 未実施 |
| R5 | 11/14 | イングランド | ロンドン | 未実施 |
| R6 | 11/21 | スコットランド | スコットランド | 未実施 |
| Final | 11/27〜29 | 未定 | ロンドン | 未実施 |
前半戦は 1勝2敗。11月はアウェーでの欧州3連戦となります。
3試合の詳しい分析はこちらをご覧ください。
なぜこの大会が日本ラグビーにとって重要なのか
① 毎年トップ6と戦える
これまで日本代表がイングランドやフランスと戦う機会は、ワールドカップか単発の親善試合に限られていました。それが 2年に一度、6試合が確約される 。強豪と定期的に戦うことでしか埋まらない差というものがあります。
② 国内でティア1のテストマッチが観られる
7月シリーズは日本開催です。実際にフランス戦には国立競技場に 52,632人 が集まりました。世界トップクラスの試合を国内で、しかも定期的に観られる ― 観客動員とファン層拡大の面でも大きな意味があります。
③ ワールドカップ2027への実戦の場
ラグビーワールドカップ2027 はもう1年後です。本番と同じ強度の試合を、本番前に何度も経験できる。この価値は計り知れません。
観戦を10倍楽しむために
ネーションズチャンピオンシップに出場する日本代表選手の多くは、国内のリーグワンでプレーしています。
「この選手、代表では見たことあるけど普段はどこのチーム?」
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※ 本記事の大会方式・日程は、日本ラグビーフットボール協会および大会公式の発表に基づいています。日程は変更される場合があります。