ジョージア代表(レロエビ)2026 完全ガイド — 欧州の盟主、トップ14を侵食するスクラム大国
「ティア2の新興国は、主要リーグにはほとんど登場しない」——RUGBY PICKSでもそう分析してきました。
しかし、この国だけは事情が違います。
ジョージアは世界ランキング13位(2026年9月時点)。
ラグビーヨーロッパ選手権では通算17回の優勝を誇り、選手たちはフランスのトップ14で着実にポジションを掴んでいます。
この記事では、「スクラム大国」ジョージアの実力と構造を見ていきます。
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 愛称 | レロエビ(Lelos) |
| 世界ランキング | 13位(2026年9月14日時点) |
| RWC2027 | 出場権獲得済み(史上7回目の出場) |
| プール | プールB(南アフリカ・イタリア・ルーマニアと同組) |
| ヘッドコーチ | ピエール=アンリ・ブロンカン(2026年就任、同年に暫定:マルコ・ボルトラミ) |
| 主将 | ベカ・ゴルガゼ |
ラグビーヨーロッパ選手権の盟主
ジョージアのRWC2027出場は、決して薄氷ではありません。
予選を兼ねた2025年のラグビーヨーロッパ選手権では、プール段階でオランダに40-7で勝利するなどして出場権を確定。
決勝でもスペインを46-28で下し、通算17回目の優勝を果たしました。
一方、2026年大会の決勝ではポルトガルに17-19で惜敗し、連覇は途切れました。
それでも、この大会でのジョージアの立ち位置は圧倒的です。
ヨーロッパの「格上」であり続けている事実は変わりません。
コーチ交代は「二段階」で
2025年をもって、2024年からチームを率いてきたリチャード・コッカリルが退任。
後任探しでジョージアが選んだのは、拙速な一本釣りではなく段階的な移行でした。
- 2026年(暫定):マルコ・ボルトラミが暫定ヘッドコーチに就任。
- 2026年〜(本契約):フランス出身のピエール=アンリ・ブロンカンがヘッドコーチに就任。
ボルトラミはアシスタントコーチとしてチームに残留し、継続性を保つ構成です。
トップ14に食い込む、数少ないティア2国
RUGBY PICKSの名鑑データで現役ジョージア代表を集計すると、登録58名のうち19名(約3人に1人)がフランスのトップ14に所属しています。
ポルトガルやルーマニア、チリといった他のティア2諸国が主要リーグの「外」——フランス2部やナショナル(3部)に集中しているのとは対照的な構造です。
しかも単なる員数合わせではありません。
主将の**ベカ・ゴルガゼ(ポー所属、バックロー、52キャップ)をはじめ、フルバックのダビド・ニニアシュビリ(ラ・ロシェル、47キャップ)、スクラムハーフのゲラ・アプラシゼ**(63キャップ)など、主力級がトップ14クラブの正規戦力として起用されています。
とりわけ目立つのがプロップ・ロックといったフロントファイブ勢の層の厚さです。
世界的に「スクラムの強い国」として知られるジョージアの評判は、代表チームの戦い方だけでなく、フランスの育成・獲得市場での評価の高さにも裏付けられています。
プールBという厳しい組み合わせ
RWC2027でジョージアが入ったのは、南アフリカ・イタリア・ルーマニアと同居するプールB。
世界王者の南アフリカが筆頭に立つ厳しい組ですが、ルーマニアとはラグビーヨーロッパ選手権で毎年のように顔を合わせる「ご近所のライバル」でもあります。
イタリアという伝統国、そして格下と見られがちなルーマニアとの直接対決を含むこの組で、ジョージアはランキング上位国にふさわしい結果——決勝トーナメント進出——を狙える立ち位置にいます。
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